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2009
05.26

珍しくシゴトのはなしなど・・・


先週シゴトに行ってピアノを弾いてきました。
リクエストをお聞きする場所じゃなかったので、譜面は持参せず。
ギョーカイ用語ではハコという、いわゆるレギュラーで演奏している場では
一応譜面が必要でありますので持って行きますし、置いてもあります。
が、臨時演奏ではほとんど持って行きません。
(ここはリクエスト有りだなと思うところでも)

若くフレッシュでピチピチしてた駆け出しの頃は、大変でした。
(誰が?ってワタクシが、です!)
「ぷろふぇっしょなるゆーす1001POPS編」だの「歌謡曲全集」だの「フォーク全集」だの
メロディとコードが書いてあるだけの簡単な楽譜ですが
それぞれに1000曲程が入っていまして、分厚いんです。分厚くて重いんです。
それを抱えて仕事場に行っておりました。かなーりキツかったです。

もう亡くなられた先輩ピアニスト(お酒がお好きなことで有名なS氏)に
譜面はどうなさってますか?と訊ねたら
「ココとここ」と、頭と胸を指さしました。かっこよすぎです。

ガッコを出てからめっちゃイロイロあって、ピアノ弾きになったばかりの頃
ワタクシは「マイウェイ」しか弾けませんでした。
ちょいと喉に自信のあるオジサンが周囲を気にせず歌うあの曲です。
いわゆるクラシック以外、そのあまりにも有名な曲だけしか弾けなかったワタクシ・・・
んな1曲しか弾けない奴が、なーんでそんなシゴトをするですか!
というハナシはじっくり話し始めると長くなるので、こっち置いときますが。

そのようなワタクシだったので譜面は命の次に大切なものでした。
洋楽がまるで分からないのでリクエストされても「…へ?」
古い映画のタイトルをいわれても「…はっ?」ってなもんです。
これでオアシを頂戴しようってんだから、まったくふざけた話じゃありやせんか。

洋楽邦楽ついでに演歌軍歌、考えられるほとんどの曲を網羅した曲集を探し出し
どこに行く時にもヒーヒー言いながら持って歩いたものです。

しかし習うより慣れろってのは本当で、少しずつレパートリーってのは増えていくんですなあ。
たまにはお客様に嫌味を言われたり、お店の人に叱られたりしましたけど
段々イロイロと弾けるようになってくるもんです。ええ。

気がつけば、ボロボロになった曲集と不思議なほどに覚えた沢山の曲がありました。
人様の前で弾くようになってから30年近くになんなんとしている現在・・・
リクエストや指定の曲のない場所では、頭の中にある曲を自由に弾いています。
時々「なにを考えて弾いてるの?」と聞かれますが、たいしたことは考えてません。
たいしたことどころか、聞かれたら恥ずかしいことを考えてたりします。へへ。

武ちゃんシリーズ(ドラマに使われた曲や映画のテーマミュージックなど)を弾いてる時は
当然ながら金城さんのことを考え、顔を思い浮かべながら・・・・うっとりしてます。
傍から見たら、もんのすご?く気持ち悪い図でしょうけどw

ごくたまにそっとワタクシに近づいて「か、金城さんが好きなんですか?」と
恥ずかしそうに聞く女性もおられます。
ワタクシは全身で肯定の意を表し、コクコクと頷きます。
心のなかでは「同志よ!」と叫んでいます。
そのままビールでも飲みながら小一時間話し合いたいところですが、ぐっと我慢します。


先週のシゴトはこじんまりしたところだったので、静か?なBGMとして
柔らかな感じのゆったりした曲を選んで弾いていたのですが
途中で「Forbidden Love」を弾いたとき、ハッと私のほうに身をよじった女性がいました。
目が合うと、かすかに狼狽した様子があって
(もしかしたらあなた武迷なの?!私も、私も武迷よっ!)という
何か・・・こう、声なき問いかけを発したような気がしたのです。なので
(そうよ武迷よ!ユーリは最高の美しさだったわね!!)と心でお返事しておきました。

Forbidden Loveという曲はフジテレビ系で2000年の1月から放送されたドラマ
  「二千年の恋」のテーマ曲。 ユーリは武ちゃんの役名です。



しかーし、もしかしたら

(オバはん結構な年に見えるけど、
 まだこんなとこで弾いてるんかいな
 若い子ォにゆずってさっさと隠居したらええのに)

と言いたかったのかもしれません…。さらに

(もう指、動かんのと違うか、惰性でやってるんちゃうの?)

と言いたかったのかもしれません。
いや、しかしそれは違います。
少なくても惰性でやってはおりません。
年齢のことやあれやこれや、思うところは多々ありますし
正直考え込むこともあるのは事実です。
でも小難しいこをは考えずに、頼まれたらシゴトであれボランティアであれ
一生懸命にやればいいんだわ!と、最近開き直れるようになったのですよ。
「いつまでやってるの?」「ホントはもう自信がないんでしょ」
と自分の内なる声が聞こえてきたら
自らを励まし、声を大にして言わなければなりません。

えくぼの君〜


「そんなことないッス!」



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2005
07.24

「その時」かと思った。。。

昨日の夕方4時半すぎ。

ドーンという衝撃があった後、グラッときました。地震です。



その時わたしは娘に浴衣を着せておりました。

調布市の花火大会に出掛けるというんで。



東京はわりと地震の多いお土地柄なので、小さな揺れだったら

「こわ?い[:冷や汗:]」で済むんですけどね。

昨日のは続けて揺れました。かなり揺れました。

家がミシミシいって、キッチンのあちこちがガタガタいいました。



私は思わず食器棚を押さえましたよ。

ええ、そりゃもう渾身の力で押さえましたとも。

中から食器が飛び出してきそうです。ひゃあ、こわいー。



「おっきいーー!こわーーーーい、いやーーーー!!」

と吠えながら、押さえてました。

娘がうしろから

「落ち着けママン、しっかりしるママン、泣くなママン」

と妙におっとりした声で励ますんです、ええ。

その声に力を得て、私も割りと冷静でいられたようです。



何故そんなに必死に食器棚を押さえていたかというと

昨日の朝、武ちゃんの写真を食器棚の上に飾ったからです[:ラブ:]

それが落ちてきたらアナタ、困るじゃないですか。武ちゃんが。



・・・・なんてね、それはまあ半分冗談ですけれど(半分かい)



いや昨日の揺れを感じながら、私は心のどこかで

「ああ、来たか」と思っていました。

首都直下型地震。。。いつか、確実にくるだろうといわれている大地震。



出るぞ出るぞ、と言われて怖がられるお化け[:おばけ:]のように

くるぞくるぞ、と言われ続けているのが地震ですよね。。

東海地震もそうだけど、やっぱりなんとなくココロの準備ってのが

できるような気がしますよねえ。



九州や新潟を襲った地震、そしてあの阪神大震災。

ノーマークだったところに起きる地震もあるわけで

どこが安全でどこが危険というわけではないんでしょうけどね。



「その日」は本当に来るんでしょうか。

「その日」私たちはどこで何をしているのでしょうか。

そして「その後」私たちはどう立ち直っていくのでしょうか。



人間としての底力が試されるのは「そういうとき」なのかもしれません。





・・とりあえず昨日の夜、余震に備えて私はいつもの「ハム太郎」パジャマを着ないで

ちゃんとしたTシャツを着て寝ました。ちゃんとした、って(w




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2004
09.01

赤坂で考えた。

毎水曜日の夕方、赤坂に行くのにも慣れてきました。

とはいえ出掛ける前に夕食の下ごしらえを済ませて

衣裳や譜面を持ってバタバタと出掛けていくわけで

億劫じゃないと言えば嘘になります、はい。



主婦が夕方から化粧をして電車に乗る図というのも

なんとのう後ろめたかったりして(笑)

クリーニング屋さんのオバサンが、不思議そうな顔をして

通り過ぎる私を見送るってのも気に掛かりますしね。



(あそこの奥さん毎週どこかに出掛けるけど、どこ行くのかしら。

 夜遊びの癖でもついちゃったんじゃないの?いやーね)

なんてひっそりと思ってるかもしれないし。



まあそういう感覚も、電車の駅が「表参道」「乃木坂」などという

お!なんかお洒落なトコじゃん、な駅を過ぎる頃には消えてるわけですが。



で、赤坂に着きます。

店の入っているビルに一番近い出口から地上に出ます。

ここらへんは乃木坂に近く、見附や一ツ木通りから見ると静かな所です。

人もそう多くないし、いわゆる「繁華街ッ!」という風情はありません。



昔の赤坂(といっても20年ほど前)は、高級料亭が多く

ショーを見せるハイクラスなライブハウスや

オオバコと呼ばれるクラブがあったもんでした。

(今はパチンコ屋さんとラーメン屋さんが多くなりましたが)

なんとなく大人の街という感じで、私のような若輩ピアノ弾きは

美しいおねーさんがたや、恰幅のいい遊び人紳士たちの横を

身を縮めて通り過ぎたものでした。



オトナになりきってない若者や青臭いヤングには

場違いな場所という思いが、今も私のなかに残ってるわけです。



しかしあれですな、最近はどこにでも居ますなコドモが。

未成年だか成年だか不明だけど、とりあえず酒呑んでます、ってなコドモね。



年金もアレだしよー、バイトは決まんないしよー、かったりぃしよー

TBSの辺りで座ってると結構いろんなゲーノージンに会えるしよー

コンビニで買ったチューハイはうめぇしよー



ってな声が聞こえてきそうな子が座ってたりするんですよ。

これはちょっとしたショックですわ。

こんなしっとりした街の歩道に座り込んでるコドモたち。



世の中いろんな意味でボーダレスだって言うけど

こういうボーダレスはいただけませんな。

分をわきまえるとか、身の丈とかって言葉は知らないんでしょうな。



・・と、そんなことを考えながら、まっすぐに店に入る私であります。

つくづくオバハンになったなあ、と認識する水曜日なのでありますよ。
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