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2012
03.09

1年が経とうとしています



昨年の大震災からもうすぐ1年が経とうとしています。
3月の第2週目の金曜日
卒業式が行われる時期でもあり、新しい生活への期待をもって
ちょうど1年前の今日という日を過ごした人も多かったことでしょう。

金曜日の午後というのは、明日からの週末を控えて
なんだか少し気持ちがホッとするのではないでしょうか。
金曜の夜は昔は花金といって盛り場も賑わったりしましたよね。

そんな「今日」を、仙台市に住む私のお友達ムーコさんが書いておられます。

『3月の第2金曜日』

あの震災の数日前から東北地方には何度か地震がおきていて
ムーコさんはこれが前震じゃなきゃいいなあと心配していました。
そうだね、もう揺れなきゃいいね鎮まってほしいね、と返信しながらも
すぐそこに迫り来ていた大震災を知る由もない私たちは
ぼんやりとした不安を感じていただけでした。

本当の意味での危機感を知らなかった私は
安寧な生活というのは突然失われることがあるだろうと
ただ漠然と思っていただけでした。


あの金曜日、私は家に居ました。
当日はシゴトもなく、ひととおりの家事を終えて
寒い日だったのでコタツに入ってのんびりしていました。
明日は土曜日だ~、何しようかな~、などとお気楽に
半分うたた寝をしながら考えていたのでしょう。

グラっと揺れた感じがして、あわてて身を起こした時
目の前のTVがグラグラと揺れました。
地震だ!と思った途端、そのTVがこちらに倒れ掛かり
手で押さえようとした時、家がミシミシと音を立てました。
リビングの隅に立て掛けてあった2つのゴルフバッグが激しい音を立てて倒れ
ダイニングの食器棚から食器が飛び出したのでしょう、器の割れる音がしました。
何かの下に隠れようと思って、食器の散乱するダイニングに入って
テーブルの下にもぐり込みました。
幸い食器棚は倒れなかったけれど、目の前に何個もグラスが落ちてくるのが見えました。

揺れがおさまってテーブルの下から這いでてみると
ダイニングもリビングも足の踏み場がない状態でした。
東京の震度は5で、地域的に少し差があるようでしたが
後で知ったところでは世田谷は5強の揺れだったようです。
2階に上がってみると、夫の部屋はスーツ用の衣装ハンガーが倒れ本が散乱し
娘の部屋ではたくさんCDや本やぬいぐるみが散らばっていました。
そのうち2回目の地震が来たようで、それは1回目よりも大きかったそうですが
どういうわけか私はそれを覚えていません。

電話を取り上げてみても通話音は聞こえず、ケータイも圏外になっていました。
どうしようどうしよう、と思っているうちに娘から電話がかかってきました。
不安定になっていたケータイや電話が一時的に通じたようです。
仕事中だった彼女は外回りに出ていて地震に遭遇したそうで
大丈夫だから、という声にホッとしたのを覚えています。
夫は何度も家の電話とケータイにかけてみたそうですが、どうしても繋がらなかったそうで
その後かかってきた母からと友人からの電話が繋がったのは運が良かったのでしょう。

近所の方たちと声をかけあって、まだ揺れが来るようだったら
一軒の家に集まろうということにしました。
TVは緊急特番になっていて、震源地は東北ということがわかり
すぐにムーコさんに電話をしたのですが、まったく繋がらず。
ネットは安定していたので、なんとか情報を得ようとしました。
九州に住む納言子さんから「みんな大丈夫?ムーコちゃん大丈夫?」と
何度も問いかけがあり、遠く英国在住のBelleさんも心配で何も手につかぬ様子。
Belleさんはご実家が東京なので、それもまた大変な心配で…。

夕方になって、ようやくムーコさんの無事が確認でき
ご家族の皆さんも全員大丈夫だったと教えていただいて、心底ホッとしました。

しかしTVに映し出される悪夢のような津波の様子や火災の様子に
家の中を片付けなきゃと思いながらも、足が震えて立ち上がれず。
帰宅困難者になった夫と娘は、それぞれの勤め先で待機中との連絡が入りました。
TVでは大混乱に陥った首都の脆さを映していて
道路は今まで見たことのないような大渋滞、
倒壊した建物や死傷者のニュースも入ってきていました。

他県に住む友人たちからたくさんのメールを頂き
大丈夫でした有難うと返信するたびに
有り難さとこれからの不安で涙が出ました。

夫は会社の系列店舗の損壊の確認のため
なんとか取れた浅草のホテルに宿泊することになり
娘は事務所の先輩たちと、かろうじて部分的に動き出した電車と徒歩で帰ってくることに。
余震が何度もおこり、そのたびに動悸がしてじっとしていられませんでした。
次々入ってくる恐ろしい映像を見ながら、これが現実に起こっていることなのかと
全部夢ではないのかと思いました。

ネットでの会話で、ムーコさんたちが避難所に入ったこと
電気がないのでケータイの電源が確保できないこと
青森に赴任中だったご主人は足止めされていて仙台に向かえないこと
などの情報を頂くことができました。
寒い夜です。
ましてや東北の地の火の気のない避難所はどんなに寒いだろうと
胸がふさがる思いでした。

深夜2時すぎにようやく娘が帰って来ました。
歩いて歩いて、事務所の男性の先輩が家の近くまで送ってきてくださいました。
そのかたにお礼を言うために、家を出て甲州街道の方に行ってみると
道路は巨大な駐車場に成り果てていて、どの車もほとんど動いていませんでした。

その夜は娘とコタツのなかで朝を待ちました。
明けて土曜日、まだまだ余震は続いていました。
夫が帰還したのは、もう夕方になろうかという頃でした。



あれから1年が経とうとしています。
失われた尊い命とこれまでの生活
被災地の皆様にあってはもちろん、1年経っても元の生活は帰って来ません。

それでも時間は過ぎ月日は経っていきます。
無くしてしまったものと、あの震災で得た痛々しいほどの教訓は
今後起きるであろうと言われている首都直下型地震への対策として
これから私たちの胸中にしっかりと残さなければいけないことだと思います。

不安と恐れだけでは生きられないし
日々ずっと考え続けていることは出来ないけれど
1年前の大震災をこれからの気持ちの持ちようとして生き方として
決して忘れてはいけないことだと、自分に言い聞かせています。


改めて、東日本大震災で亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
そして、一日も早い復旧とそして復興を願ってやみません。










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コメント
泣いた。

返事はいらん。
納言子dot 2012.03.10 17:02 | 編集
みゆこさん、こんばんは。

3月、4月、5月とずっと精神的に不安定で
何をするのも怖いとそんな日が続いていました。
買い物に行くのも、お風呂に入るのも、台所で油を使うのも、
夜眠ってしまうのも、
子どもたちを学校に送り出すのも何もかもが恐ろしい。
そんなときに離れているけれど、
でもいつもいつも心をそばにして支えてくれたのが大切な友人たちです。
ゆっくりゆっくり心をほぐしてくれてありがとう。本当にありがとう。

どこにいても、日本は災害の不安からは逃れられない。
私の大切な人たちがそのとき身を守れるように願ってやみません。
そして何かあったときには自分もまた
そっと寄り添うことのできる人間でありたいと思います。
ムーコdot 2012.03.11 19:33 | 編集
へ、返事はいらん…ちぅても…e-330
一言くらいは書かせてよー。

今日という日を大切に、と思うようになったよ
あの日から、特にねぃ。

みゆこdot 2012.03.12 12:36 | 編集
親しい人がつらい思いをしている時に、何がしてあげられるだろう
何をしたらいいんだろう、と思うのですが
その実、何が出来るわけでもないことが多いです。
口を出したり手を貸したりすることが、かえって負担になるかなとも
静かにしてほしいと思ってはいないかな、とか。
黙って見守ることと、見て見ぬふりをしていることは
傍から見れば同じようでも違う、ことはわかっていても…。

ムーコさんがおっしゃるように「心をそばにして」いることで
ほんの少しの支えになってもらえたら、嬉しいことですよね。
そしてムーコさんが少しずつ少しずつ、元気になっていってくれたことが
日月譚に集う私たちの大きな喜びでした。

災害に限らず、これからもいろんな苦難がやってくるかもしれないけれど
その度に「心を寄せて心をそばに」支えあっていきたいなと思っています。


みゆこdot 2012.03.12 12:51 | 編集
とにかく忘れないこと・・・単に忘れないだけではなく、教訓として活かすことですよね。
次から次から、新しいもの、便利なものが出て、人間がどんどん横着になっているけれど、我慢じゃなくて、工夫で頑張りたいと思います。
ボケ防止のためにも・・・
Mammydot 2012.03.14 18:38 | 編集
そうですよね、忘れないことが第一ですよね。
喉元過ぎれば…で、忘れてしまえば教訓に出来ないもんね。

こんなにも重大な出来事を決して風化させてはいけないし
明日起きるかもしれない自然災害への警鐘として
常に備える気持ちを持っていたいです。


みゆこdot 2012.03.14 20:35 | 編集
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